出店ラッシュに沸くパン屋のフランチャイズ開業の実態とは?メリットデメリット、注意事項を解説。

国内におけるパン消費額がコメの消費額を超え、パンは今や国民食となりつつあります。高級食パンがブームになるなど、パン屋への注目度はますます高まっています。一方で競争が激しく、淘汰されるショップが多い一面も。失敗しないパン屋フランチャイズに開業について解説していきます。

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パン屋のフランチャイズ経営で失敗しないために!見逃せないポイント

フランチャイズ店では、販売や運営の基本方針は本部に従うのが原則です。本部はフランチャイズ全体を考えた施策を指示しますので、各オーナーの意向に沿った運営ができるとは限りません。

フランチャイズ店だからこその見逃せないポイントを紹介します。

本部都合によりインターネット販売もするよう指示されることもある

販売する商品や手法についてはチェーン店でサービスを統一するため、本部によって決定がなされます。急遽本部がインターネット販売を指示して、知識や人員の不足により店舗オペレーションが混乱するような場合もあります。

オーナーとしては新たな販売方法を必要としていなくても、その要望を本部が聞き入れることはほとんどありません。

重要な意思決定が本部のみで行われることは、事前に認識しておきましょう。

厨房機器一式のレンタルやリースがあるフランチャイズも

新規開業で失敗するケースに、初期投資が高額になり借入金返済ができなくなることがあります。事業計画の売上はあくまで見込みであり、実際には開業してみないと分からないのが実情です。

レンタルやリースを利用すれば初期投資を大きく抑えられ、借入金返済のリスクを小さくできます。開業資金の調達・返済に不安がある場合は、レンタルやリースを提供しているフランチャイズを選ぶのも一つの方法です。

違約金や契約途中解除の条件など訳あって閉店する時のことも考えておく

フランチャイズに加盟後は、閉店にはペナルティを伴うケースがあります。

フランチャイズでは契約時に一定期間の営業が義務付けられ、オーナーの意思で閉店する場合は違約金が発生します。売上不振、人手不足、オーナーの健康問題など、様々な状況によって閉店を考えるケースが発生するかもしれません。

どうしても閉店する時に違約金などの定めがあれば、追加で費用を準備しなければなりません。万が一契約期間中に閉店する場合、どのようなペナルティ条件があるかはしっかりと把握しておきましょう。

フランチャイズで実現できるパン屋開業!人気の6ブランドの紹介!

パン屋には多くのフランチャイズがあります。それぞれの会社に商品や販売形態の特徴があります。ここではパン屋フランチャイズの中で、人気や注目を集めている6ブランドを紹介します。

パン業界大手アンデルセングループが運営「マーメイドベーカリーパートナーズ」

「リトルマーメイド」「カフェデンマーク」「マーメイドカフェ」「デニッシュバー」の4ブランドを展開する人気のパン屋グループです。

工場で生産した冷凍パン生地を店舗で焼く「ベイクオフ」によって、店舗スタッフが未経験者でも焼きたてパンを提供できるシステムを構築しています。

高い知名度と豊富なラインアップで人気が高く、海外も含め約300店を展開しています。

開業にあたっては市場調査、店舗プラン、研修、トレーニングなどのサポートを専任担当者がフォローします。

カフェ業界大手プロントコーポレーションが運営「ブリオッシュドーレ」

フランスで最も親しまれているベーカリーカフェで、全世界で461店舗展開しています。

日本ではプロントコーポレーションが運営し、上質な発酵バターと香り高いフランス産小麦を使用し、フランス国家最優秀パン職人が考案したパン生地をお店で焼き上げるのが特徴です。

開店までに店舗運営に必要な研修プログラムを準備していて、スーパーバイザーによるサポート体制も完備しています。

ホリエモン考案!アプリ注文決済による完全非接触販売「小麦の奴隷」

ホリエモンこと堀江貴文氏が考案した、新地方活性型ベーカリーです。

良質の小麦を使用した「冷凍パン」を使用することで、パン屋経験がない人でも店舗運営できる仕組みを構築しています。

専用アプリを使用した注文決済システムで店員と接触することなく購入ができ、プッシュ通知を利用したプロモーションでリピーターの囲い込みを図っています。

全国で15店舗(2021年10月1日現在)展開し、今後も出店ラッシュが見込まれています。

感動のこだわり100円ぱん「京都伊三郎製ぱん」

安くて品質にこだわった100円ぱんを提供し、安さと豊富なラインナップで人気を博しています。

店頭ではレギュラーメニュー約100種類と季節メニュー約50種類を展開し、セントラルキッチンから届いたパン生地を店舗で成形してから焼き上げています。

約50店舗を展開し、九州と関西地域に集中して出店しています。地域で愛されるパン屋を目指していて、高い集客力により人通りの少ない立地でも月商1700万円に達した店舗もあります。

なつかしの給食の揚げパンをテーマにした移動販売「あげぱん屋」

昭和30~50年代の給食をテーマに、様々な味の揚げパンを移動販売しています。

開業資金が少なくて済むのが特徴で、80万円程度で開業できるプランも設定しています。

販売は中古軽自動車を改造した8ナンバー加工車で行います。主力商品を揚げパンに絞っていることとおいしさが持続する調理法で、機会損失や食品ロスを防止しています。

商品原価が低めなので、売上を伸ばせば高い収益性を期待できます。

研修たった2週間でパン職人に!コンピュータ制御による効率化で早起き不要の食パン専門店「一本堂」

焼きたて食パン専門店で、全国約130店舗を展開しています。

高品質の食材にこだわり、仕込みから焼き上げ、販売を店舗で一貫して行っています。

初期投資は2500~4000万円と高めですが、営業利益率が20%と他のパン屋よりかなり高くなっています。

商品を食パンに絞り込むこととコンピュータシステム制御を導入することで、未経験者でも1カ月程度で製造できる仕組みを作り上げています。作業工程が効率化されていて出勤はオープン2時間前で問題なく、早起き不要の労働環境が確保できます。

パン屋のフランチャイズ選びは慎重に

フランチャイズ選びは人生を大きく左右する重要な選択です。
パン屋のフランチャイズを選ぶ際は、ぜひ今回の記事の内容を参考にしてご自身でしっかりと検討してください。

フランチャイズハジメルくんではパティシエパンという、職人不要、朝早くからの仕込み不要、初期費用500万円~で開業可能なパン屋のフランチャイズをご紹介しています。
ぜひ気になった方は詳細を確認して見てください。

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