弁当屋、惣菜屋を開業・経営するなら知っておくべき事柄。開業資金や失敗しない方法を徹底解説。

弁当屋や惣菜屋の開業にあたって失敗しないためには、必要な資格や設備、それらを用意するための開業資金だけでなく、成功のためのノウハウなど様々なことを知っておく必要があります。ここではそうした弁当屋や惣菜屋の開業を失敗させないために必要な知識について詳しく解説します。

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弁当屋、惣菜屋の開業の流れ(デリバリー型の場合)

弁当屋や惣菜屋をデリバリー専門として開業する場合の流れは次の通りです。

  1. Uber Eatsなどの宅配プラットフォームサービスに登録をする

  2. 弁当や惣菜を作る

デリバリー型で既存の厨房設備を保有している場合、内装や外装工事が全く必要ないため、Uber Eatsや出前館などの宅配プラットフォームサービスに登録をするだけですぐに開業することができます。

もちろん、厨房設備を保有していることが望ましいのですが、もし保有しておらず開業の初期費用を抑えたい場合にはクラウドキッチンなどを契約し、厨房を借りるなどして弁当や惣菜を販売することができます。

弁当屋、惣菜屋(店舗型)の開業に必要なものと開業資金

では、店舗型の弁当屋や惣菜屋を開業する場合には何を用意し、それにどれぐらいの費用が掛かるのでしょうか。

ここではそうした疑問に答えるために開業に必要なものとそれにかかる費用の目安について解説していきます。

店舗取得費用に100万円  

弁当屋や惣菜屋はイートインスペースを設ける必要がないため、比較的小さな面積で開業することができるため、10万円程度の家賃の物件でも十分営業することができます。

ただし、それでも物件を取得する際には保証金として家賃の6~10か月程度必要となるため、店舗取得費用として100万円程度を見積もっておく必要があります。

内外装に300万円  

弁当屋や惣菜屋の場合、内外装工事にかかる費用として代表的なものに下記のものがあります。

  1. デザイン設計:50万円程度

  2. 設計管理:30万円程度

  3. 内装・外装工事:150万円程度

  4. 厨房工事:100万円程度

このように内外装工事に300万円程度かかると考えておく必要があります。

厨房設備には90万円

設備名費用目安
食器洗浄機40万円
冷蔵庫20万円
ガスフライヤー10万円
戸棚台5万円
二層シンク4.5万円
コンロ4万円
作業台4万円
合計87.5万円

調理機器には6万円  

調理機器名費用目安
鍋(30cm)×2個8,000円
深鍋(18㎝)2,000円
アルミニウム鍋(24cm)4,000円
親子鍋1,500円
木蓋1,500円
雪平鍋(15cm)1,000円
雪平鍋(21cn)1,500円
フライパン(21cm)1,500円
フライパン(24cm)2,000円
フライパン(28cm)3,000円
ステンレス深型角バット 8枚取り×23,200円
ステンレス深型角バット 10枚取り×22,500円
ステンレス深型角バット 15枚取り×21,600円
深型角キッチンポット(12㎝)×25,000円
深型角キッチンポット(15㎝)×26,000円
深型角キッチンポット(18㎝)×28,000円
木ベラ(24㎝)100円
木ベラ(36㎝)400円
薬味入れ4,000円
合計56,800円

高齢者配食サービスなどの自社デリバリーの場合バイクや車に200万円

高齢者配食サービスを自社デリバリーで行う場合は、配食用のバイクや車を購入、あるいはレンタルする必要があります。

バイクは一台あたり50万円程度で、リースの場合は月に1万円程度かかります。

宅配車の場合は200万円程度で購入することができます。

弁当屋、惣菜屋(デリバリー専門型)の開業に必要なものと開業資金

デリバリー専門の弁当屋や惣菜屋を開業する場合に必要となるものは以下の通りです。

  1. Uber Eatsや出前館などへの宅配プラットフォームサービスへの登録費用

  2. フランチャイズへの加盟金(フランチャイズに加盟する場合のみ)

  3. 厨房設備

Uber Eatsに登録する場合、登録料として以下の代金が必要となります。

  1. 導入キット

  2. タブレット

  3. レストラン用ソフトウェア

  4. プロによる写真撮影

出前館の場合、基本的には2万円の登録料がかかりますが、キャンペーン開催中にはその登録料が無料となる場合もあります。

厨房設備に関しては既存の厨房設備を持っていれば、開業費用を抑えることができます。ただし、仮に持っていなくても近年では「クラウドキッチン」として厨房設備をレンタルしながら営業したり、レシピやメニューの考案だけして調理も任せてしまうといったことも可能です。

このクラウドキッチンを契約をする場合には、初期投資として20万円程度が必要となるだけなので少ない開業資金で営業を開始することができます。

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