弁当屋、惣菜屋のフランチャイズの選び方や開業の流れを徹底解説！オーナーの年収も大公開！

弁当屋、惣菜屋のフランチャイズの開業の流れ

1. フランチャイズ本部を比較し、加盟する

2. 出店地域・物件を探し契約する

3. 厨房設備・調理機器の導入や内外装などの開店準備をする

4. 研修を行う

ここではそれぞれについてより具体的に解説をします。

フランチャイズ本部を比較し、加盟する

弁当屋や惣菜屋をフランチャイズに加盟して開業する際の、1つ目のステップが加盟するフランチャイズを決めることです。

弁当屋や惣菜屋のフランチャイズといってもそれぞれに特徴があります。

そのため、それぞれの弁当屋や惣菜屋のフランチャイズの特徴を比較し、その中から自社に最も適したフランチャイズを選び、加盟する必要があります。

出店地域・物件を探し契約

フランチャイズに加盟をすると次に行うことは出店地域や物件探しです。

フランチャイズの加盟していればそのフランチャイズの本部より需要予測や初期費用などのシミュレーションといったアドバイスを受けることができるようになります。

ただし、フランチャイズの加盟にした場合、フランチャイズ本部の見積もりが甘く、予想よりもお客さんが来ず、赤字になってしまったという問題がしばしば起こります。

そのため、フランチャイズのアドバイスを参考にしながらも、やや厳しくシミュレーションをした上で、出店する地域や物件を決めた方がよいでしょう。

厨房設備・調理機器の導入や内外装などの開店準備をする

開業する店舗が決まれば、次に行うことは設備の導入や、内装・外装をはじめとしたなどの開店準備です。

こうした開店準備についても、どんな厨房設備や調理機器が必要なのかや、どんなレイアウトにすべきかなどはフランチャイズの本部からアドバイスを受けることができます。

ただし、厨房設備の中には高額なものもあるため、必ず本部からのアドバイスを鵜呑みにすることなく、本当に必要なのか、もっとグレードの低いものではだめなのかなど自分でしっかりと考える必要があります。

研修を行う

最後に行うのが研修です。

1人で開業するのではなく、従業員を雇用して複数人で店舗を運営する場合には接客や調理の質を保つためにも研修が重要となります。

フランチャイズに加盟している場合には、研修のマニュアルもあるため、そうしたマニュアルを利用しながら開店に向けて従業員の教育を行っていく必要があります。

弁当屋、惣菜屋のフランチャイズのおすすめ4選

ここまでフランチャイズに加盟した際の開業の流れを説明してきましたが、では実際にどのようなフランチャイズに加盟すればよいのでしょうか。

以下ではおすすめのフランチャイズを4つ紹介します。

店舗レンタルで加盟できる「ほっかほっか亭」

一つ目にお勧めできるのが、「ほっかほっか亭」です。

ほっかほっか亭の魅力はその認知度と、初期投資が少なくて済むという点です。

お持ち帰りのお弁当のフランチャイズと言えば「ほか弁」のほっかほっか亭と多くの人が連想するほど、ほっかほっか亭は認知度が高いブランドです。そのため、ほっかほっか亭のフランチャイズに加盟することで、そうした高い認知度を利用できるようになり、お客さんを獲得しやすくなります。

また、売上面だけでなくコスト面でもほっかほっか亭はお勧めできます。

ほっかほっか亭では本部が所有する直営店をレンタルで借りて、開業する「フレンドオーナー制度」を設けています。

このフレンドオーナー制度を利用した場合、初期投資はわずか77.5万円だけで済みます。そのため、もし開業に失敗したとしても痛手が少なく、失敗のリスクを抑えることができます。

また、この直営店の場合、既に実績があるため固定客がついているなど営業面でメリットがあるだけでなく、そうした安定的な売上のある店舗で店舗運営経験を積んで、自分で店舗を用意して独立することもできます。

高齢者向け配食サービス「ライフデリ」

2つ目にお勧めするのが高齢者配食サービスを展開している「ライフデリ」です。

ライフデリは高齢者や持病を持っている人をターゲットにしているため、定期的な注文が売上の大多数を占めています。

また、出店したエリアの同じライフデリの店舗を作ることはないと明言しています。セブンイレブンのようにドミナント戦略を掲げているフランチャイズの中には同一地域に多数出店し、同じフランチャイズ内でお客さんの奪い合いが生じるケースがあります。しかし、ライフデリに関してはそうした心配をする必要がありません。

そのため、ライフデリのフランチャイズでは安定的な経営を行いやすいというメリットがあります。

また、「ライフデリ」はコスト面でも魅力的です。

ライフデリは加盟金がないため、初期費用を抑えることができる上に、売上連動のロイヤリティがなく、定額3万円を支払うだけでよいため、ランニングコストを抑えることができるます。

本部へのロイヤリティが月額3万円に固定されるため、開業初期などのお客さんが少ない時期にその負担が重くなるというデメリットはありますが、売上が伸びればその分だけ利益も増えやすいため、努力が報われやすいシステムを採用しています。

海鮮丼のテイクアウト専門店「丼丸」

3つ目にお勧めするのが海鮮丼のテイクアウト専門店「丼丸」です。

丼丸は海鮮丼販売のテイクアウト専門店であることから、非常にオペレーションが簡素で回転率も良い業態です。
海鮮丼を作る工程としては冷凍されたお刺身を仕入れるのと、それらを解凍してレシピ通りに丼の上に並べていくのみです。

また、お刺身も冷凍なため食品のロスも少ないことから減価率を抑えることができます。

丼丸のフランチャイズはかなり加盟店が自由に運営できる体制を取っており、海鮮丼のレシピなどは自由に設定して良いことになっています。

これにより加盟店は自社独自に減価率を調整したり他店との差別化を図るメニューの考案などができるようになっています。

Uber Eatsに出店する「あなたの和食」

最後にお勧めするのがUber Eatsに出店する「あなたの和食」です。

あなたの和食ではたった「2坪で月商250万円」と謳っているように、小さな店舗でも出店でき、IHと、電子レンジ、炊飯器があればすぐにでも営業できるため、少ない初期費用で開業することができるという魅力があります。

また、サポートのプランが段階的に分かれている点も魅力です。

完全にフルサポートのプランや、デリバリーサービスを実施するために必要な登録作業を手伝うプラン、「あなたの和食」のブランドを利用できるだけのプランなどのプランに分かれており、ブランド利用だけなら加盟金が不要となっています。

そのため、自社の経験や能力に応じたサポートを受けることができます。

弁当屋、惣菜屋のフランチャイズの開業に必要に資金は250万円！その内訳

ここでは弁当屋や惣菜屋のフランチャイズを開業する際に必要なコストについて詳しく解説していきます。

加盟金：0円～100万円

加盟金はフランチャイズによって異なりますが、もともと加盟金の設定がない場合やキャンペーンで時期によっては0円などにしている場合があります。

物件費（賃料）：6万円〜15万円

弁当や惣菜屋は基本的にテイクアウト専門なので他の飲食店に比べて店舗面積を抑えることができ、それゆえに賃料負担も少なくなりやすい業態となります。

ただ、店舗で弁当や惣菜を作る場合にはキッチンのスペースを確保しなければならないため、セントラルキッチン形式のフランチャイズよりは賃料も高くなる傾向にあります。

また、店舗を借りる場合、賃料の6か月～1年分の金額を保証金として用意しなければならない場合が多いため、初期費用としては物件取得費として100万円程度を考えておくとよいでしょう。

内装費・外装費：10万円〜300万円

ほっかほっか亭のようにすでに運営されている店舗をそのまま利用する場合には内装・外装費はほとんどかかりません。

それに対して、一から内装・外装を作り上げる場合には以下のような費用が必要となります。

1. デザイン設計：50万円前後

2. 設計管理：30万円前後

3. 内装・外装工事：150万円前後

4. 厨房工事：100万円前後

このように一から店舗を作り上げる場合には300万円程度はかかります。

厨房設備・調理機器：60万円〜100万円

弁当屋・惣菜屋の開業の際に必要となる厨房設備として代表的なものは以下の通りです。

1. 食器洗浄機：40万円程度

2. 業務用冷蔵庫：20万円程度

3. ガスフライヤー：10万円程度

4. 戸棚台：5万円

5. 二層シンク：4.5万円

6. コンロ：4万円

7. 作業台：4万円

これらを合計すると87.5万円となります。ただし、店内で調理をしない場合にはガスフライヤーやコンロを省くことができます。

また、調理機器としては下記のようなものがあります。

1. 鍋類（30cm鍋・深鍋・アルミニウム鍋・親子鍋など）：15000円程度

2. フライパン類：6500円

3. バット類：8000円

4. キッチンポット：20000円程度

5. 薬味入れ：4000円

これらを合計すると5.5万円程度となります。

運転資金：60万円〜200万円

運転資金として必要な項目とその費用目安は以下の通りです。

1. 材料費：売上の30％～40％程度

2. 人件費（従業員1人あたり）：25万円

3. 家賃：6万円～15万円

4. 水道光熱費：2～3万円

5. 加盟金：3万円～9万円

6. 広告宣伝費：10万円～30万円

100万円の売上であれば70万円程度の運転資金が必要となります。ただし、オーナー1人で運営を行うのであれば、人件費を削ることができます。

その他経費：4万円〜6万円

これらの主要なコスト以外にテイクアウト用の容器や、デリバリーする際にはデリバリー用原付バイクの費用が必要となります。

1. テイクアウト用容器：17,500円～35,000円

2. デリバリー用バイク（レンタル）/台：22,000円

このように雑費は月に4万円から6万円程度必要となります。