結婚相談所の開業は個人でも可能!結婚相談所を開業する方法や開業資金を伝授!

結婚のスタイルが多様化しているなか、婚活ビジネス市場は拡大しつつあります。少子化や晩婚化など結婚にまつわる問題は社会的な関心事となっていて、国や自治体も後押しするなど新しい形の男女の出会いが次々と生まれています。人生の大切な橋渡しをする結婚相談所の開業について詳しく説明していきます。

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結婚相談所の開業に失敗しないコツ

結婚相談所は参入しやすい業態のため、失敗して廃業するケースも多くあります。原因は様々ですが、結婚相談所が失敗する主なケースについて解説します。

経費をかけるのは経営の軌道に乗ってから!初期に経費をかけすぎないようにしよう

結婚相談所の経営で最も問題になるのが「集客ノウハウ」です。集客がそのまま売上につながる結婚相談所では、顧客をどのように集めるかが、経営がうまくいくかどうかの分かれ目となります。

集客のメインは、「口コミ」「ウェブ集客」「チラシ」になります。いずれの集客も開業後すぐに効果が出るとは限りません。経営が軌道に乗るまでには、ある程度の試行錯誤を繰り返すことを想定してください。

この試行錯誤の間に経営が行き詰らないためにも、開業当初の経費はできるだけ少なくするべきです。長期戦を見込んで、売上と支出のバランスをうまくとっていきましょう。

価格と顧客の満足度の乖離には注意!市場の平均入会価格は5万円

結婚相談所の入会金は、他の婚活サービスと比較して高めに設定されています。これには遊び目的ではなく、真剣に結婚を希望している人だけを対象とする目的があります。

入会金の相場は5万円~10万円程度が多いですが、なかには50万円かかる場合もあります。入会金が高くなるほど顧客は入会をためらいますし、入会後への期待も高くなります。顧客が思うような満足度を得られなければ、クレームに発展して悪い評判が立つことがあります。

競合地域の相場や提供する婚活サービス内容を吟味して、顧客が納得できる入会金を設定してください。

顧客のルール違反などのトラブルの防止策や対処法を決めておく

顧客との間で発生するトラブルについて事前にルールを決めておき、タラブル防止に努めることも重要です。

男女交際を扱うという性質上、成婚まではデリケートな問題が発生します。なかでも顧客間でトラブルが起きれば結婚相談所の信用だけでなく、刑事事件に発展する危険性もあります。

顧客間での直接のやり取りや交際中のルールなど事前に禁止事項や対処方法について顧客にしっかりと説明して、必ず合意を得たうえでサービス提供を開始してください。

顧客との関係づくりが重要!関係を作りやすい年齢層をターゲットに

結婚相談所において最大の商品は開業するあなた自身です。あなたが顧客と信頼関係を築き、顧客の立場に立って行動することが顧客満足度を高めることにつながります。

顧客ニーズが理解できなければ、こちらが良いと思って行動しても食い違いが起きる可能性が高くなります。開業時は自分が最も考え方を理解しやすい年齢層をターゲットとするべきです。その上で経験を積みながら、年齢層の幅を広げていきましょう。

結婚相談所を開業した際の仕事内容

結婚相談所は加入していただいた顧客が希望する結婚ができるよう、色々なサービスを提供します。顧客の人生にとって大切な選択をサポートする仕事ですので、成婚まで導ければやりがいを強く感じられます。そんな結婚相談所の仕事を紹介します。

会員のプロフィールづくり

加入された会員のプロフィールづくりをサポートします。顧客がお相手を知るときに最初に検討するのがプロフィールです。このプロフィールが魅力的であればより多くの相手から関心を持っていただけ、会員がお見合いできる可能性が高まります。

顧客の持っている魅力が書面でもしっかりと伝わるように、顧客との対話を通して性格や長所を把握することが大切です。人には自分が気づかない長所が必ずあります。その長所を引き出してあげて、多くの相手から選ばれるプロフィールをつくっていきましょう。

会員同士の紹介やお見合いのセッティング

会員からのヒヤリングを通して、ふさわしいと思うお見合い相手を紹介します。会員が求める条件や相性などを考える必要があり、結婚相談所としての力が一番試される仕事となります。

会員とお相手の双方が合意すれば、お見合いのセッティングへと進みます。日時や会場を設定し、当日の立ち合いも行います。

当日は双方が初めてお会いする場面なので、お互いに緊張するのは仕方がありません。お二人の会話が盛り上げるように、うまく雰囲気をつくるのが大切なポイントです。

お見合い結果の通知

お見合いが終わると、双方に交際の意思があるかを確認します。お互いに希望すれば、めでたく交際へと進みます。

相手から断られた場合は、その結果を会員に伝えなければなりません。程度の差はあれ、会員としてはショックを受けます。心情を察した伝え方をするとともに、次のお見合いに向けて気持ちを高めてあげるのも大事な仕事です。

交際状況の確認や相談役に

交際がスタートすれば、恋愛にまつわる色々な問題が発生します。ちょっとしたすれ違いや思い違いで交際が終わらないように、会員の状況を確認したり相談を受けることでサポートします。

会員になられる方は、交際に対して不安を抱いている方が多くいます。会員の不安な気持ちをしっかりと受け止めてあげて、会員が勇気を持って交際を進められるような後押しが求められます。少し先回りしてサポートするくらいの対応を心掛けてください。

プロポーズのサポート

交際が順調に進み会員から結婚の意思が示されたら、会員のプロポーズをサポートします。

プロポーズは二人にとって、一生の記念になるイベントです。素敵な思い出がつくれるように、会員の相談役として手助けしていきます。

めでたく結婚が決まれば、結婚相談所としての業務は完了します。人の幸せとともに業務が完了するというのは、顧客だけでなくサポートする側もとても素敵な気持ちになれる仕事です。

結婚相談所を経営する際の、料金をもらうタイミングと平均額

結婚相談所の料金システムは各社によって違いがあり、設定している名目や金額も様々です。顧客からクレームにならないよう、開業する時のターゲットにマッチした金額を設定してください。

入会金

入会金とは、会員が結婚相談所に入会する際にシステムへの登録や事務手数料としていただく金額です。相場は1万円~50万円と幅広いですが、平均的な金額は5万円~10万円となっています。

結婚相談所によっては入会金が無いところもありますが、その他の費用が高くなるケースがほとんどです。

入会金が高くなるほど、顧客のサービスに対する期待値は高まります。提供できるサービス内容とのバランスを考えて、入会金の金額を決めていきましょう。

活動サポート費

お見合いが成立するための調整業務や、交際がうまくいくためのサポートに対していただく費用です。会員が婚活を開始した時点で発生し、相場は2~15万円となっています。

会社によっては入会金と活動サポート費をまとめている場合があります。

月会費

結婚相談所で活動するために、毎月いただく費用です。検索システムや相手紹介の利用料となります。相場は1~2万円で、お見合い料が含まれているケースもあります。

お見合い料

お見合いのセッティングに対する費用で、お見合い1回ごとにいただきます。相場は5千円~1万円となっています。

会社によっては、毎月何回お見合いしても一定料金というケースもあります。

その他サービス

各種サービスや商品を会員に紹介して、利用した際にいただく費用です。写真スタジオ、自分磨きサービス、結婚式場などを紹介などが含まれます。

相場は1万円~となり、利用するサービスの数によって変動します。

成婚費

結婚が決まって、結婚相談所を退会する時にいただく費用です。相場は5~30万円と、かなり幅があります。成婚のタイミングは、「プロポーズ」や「両親への挨拶」など、各社によって異なります。

成婚料は成功報酬としていただくもので、成婚料の金額が結婚相談所の信頼度と見られる傾向があります。

結婚相談所の経営者の平均年収を年収シミュレーションを用いて解説

結婚相談所の売上や利益は、会員数と成婚数によって大きく変わります。開業後の収益について、モデルケースごとに解説します。

副業で開業した方の平均年収は247~547万円!

副業で開業したケースで、会員数20名を想定しています。

□収入

月会費 1万~1万5千円 × 20名 = 20万~30万円

お見合い料 5千円 × 20名 = 10万円

成婚料 20万円 × 0.5~1名 = 10万~20万円

入会金等 5万~10万円 × 1名 = 5~10万円

月額収入 45万~70万円

□支出

通信費 2万円

交通費・交際費 15万円

新規会員登録料 2千円 × 1名 = 2千円

ロイヤリティ・システム利用料 1万円

登録会員システム利用料 500円 × 20名 = 1万円

広告費 5万円

月額支出 24万2千円

□収益

月額収益 20万8千~45万8千円

年間収益  249万6千~547万2千円

脱サラや個人事業主として開業した方の平均年収は697万~1,357万円!

個人事業主で開業したケースで、会員数50名を想定しています。

□収入

月会費 1万~1万5千円 × 50名 = 50万~75万円

お見合い料 5千円 × 50名 = 25万円

成婚料 20万円 × 1~2名 = 20万~40万円

入会金等 5万~10万円 × 2名 = 10万~20万円

月額収入 105万~160万円

□支出

通信費 3万円

交通費・交際費 30万円

新規会員登録料 2千円 × 2名 = 4千円

ロイヤリティ・システム利用料 1万円

登録会員システム利用料 500円 × 50名 = 2万5千円

広告費 10万円

月額支出 46万9千円

□収益

月額収益 58万1千~113万1千円

年間収益  697万2千~1,357万2千円

法人として起業する場合の年間利益は2,119万~5,839万円!

法人として開業したケースで、一定数の会員見込み客を持ち店舗・従業員を活用することを前提とします。会員数は300名を想定しています。

□収入

月会費 1万~1万5千円 × 300名 = 300万~450万円

お見合い料 5千円 × 300名 = 150万円

成婚料 20万円 × 5~10名 = 100万~200万円

入会金等 5万~10万円 × 12名 = 60万~120万円

月額収入 610万~920万円

□支出

店舗家賃 20万円

人件費 150万円(スタッフ5名想定)

通信費 12万円

交通費・交際費・諸経費 200万円

新規会員登録料 2千円 × 12名 = 2万4千円

ロイヤリティ・システム利用料 1万円

登録会員システム利用料 500円 × 300名 = 15万千円

広告費 30万円

月額支出 433万4千円

□収益

月額収益 176万6千~486万6千円

年間収益 2,119万2千~5,839万2千円

結婚相談所のおすすめフランチャイズ一覧

結婚相談所はゼロから開業するのは現実的に難しい業態とも言えます。
会員数が多くなければ精度の高いマッチングはできませんし、実績も出すことができません。
そのため、既存の会員が多いフランチャイズに加盟するのがおすすめです。

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