整体院の経営は簡単に儲かるのか?必要な開業資金・資格や想定のオーナーの年収を紹介!

整体院は資格が不要なため施術に必要な物さえ揃えることができれば開業でき、年収1000万円を目指すことができます。個人で整体院を経営する場合にはリスクと多忙という問題が生じますが、フランチャイズチェーンを利用する場合には知名度や経営ノウハウの提供によってそうした問題を回避することもできます。

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整体院の経営は儲かる?

整体院を経営するための資格は不要であるため、整体院の開業は簡単だと言われています。では、実際に整体院は儲かるのか、整体院を経営すればどれぐらいの年収を実現できるのか。個人で経営した方がいいのか、フランチャイズチェーンに加盟した方がいいのか。ここではそうした整体院院の経営に関する疑問に答えます。

整体院を経営する上で必要になるもの

整体院を経営していくためには、資格や狙うべき顧客層、事前に揃えておくべき設備などを開業前にしっかりと検討しておく必要があります。

整体師は資格不要でできるが資格を持っていた方がよい

整体師となるための国家資格がないため、整体師となるために資格が必ず必要というわけではありません。

整体師として柔道整復師とあん摩マッサージ指圧師は国家資格として認められており、保険適用のできる施術を行うことができます。

こうした柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師が行う施術以外の整体については資格をもっていなくとも整体師として施術することができます。

しかしながら、整体師として働くためには知識や技術は必ず必要となることや、ターゲット層に対してアピールポイントを作るためにも民間の資格を取得しておくことをお勧めします。

整体院の経営ではターゲット層の選定が重要

整体院を経営する上でターゲット層を明確にしておくことも必要となります。ターゲット層を明確にしなければ、どのような店舗を構えればよいのかや、提供すべき施術内容、とるべき資格も異なってくるからです。

例えば、身体に問題が生じてしまったのを解決してほしいというニーズに応えることを中心に据えるのであれば、病院のような質素な店構えにし、運動能力を高めるような施術内容を行い、メディカルトレーナーなどの資格をとった方がよいでしょう。

それに対して、リラックスした時間を過ごしたいというニーズを満たすのであれば、ゆったりとしたBGMに落ち着いた店内を用意し、優しくマッサージを行い、リラクゼーションセラピストなどの資格を取った方がよいでしょう。

このように誰をターゲットにするのかによって整体師としてやるべきことが異なるため、ターゲット層を明確にしておくことが必要となります。

整体院の設備投資

また、整体院を経営するためには設備投資も必要となります。整体を経営するために用意しなければならないものは以下の通りです。

  1. 店舗

  2. 看板

  3. 施術台

  4. タオル

  5. シーツ

  6. 問診表

  7. 領収書

  8. 整体師(雇用する場合)

  9. 整体院のコンセプト

これらを用意すれば整体院を経営することができます。整体院は整骨や接骨のように資格が不要であるため、施術をするために必要な設備や物を揃えるだけで整体院を開業することができます。整体院のコンセプトは開業に必須ではありませんが、他の整体院との差別化を行うためやお客さんに整体の効果をイメージしやすくするためにもコンセプトを決めておいた方がよいでしょう。

整体院オーナーの年収は1000万円以上も可能

個人で経営する場合、10人が来客し続けてくれる人気店になれば年収1000万円越えも可能です。

整体院の全国的な平均単価は5,400円とされているため、1日に3人お客さんが来れば25日営業で37.5万円の売上となり、もし10人のお客さんが来た場合には125万円の売上をあげることができます。

1日に10人のお客さんが来る場合、朝の10時に開店し、お昼休みを1時間挟んだとして、開店から21時までお客さんが途切れず訪れている状態です。そのため、この状態が1人で整体院を経営している場合の上限といってもよいでしょう。

つまり、個人の整体院オーナーとして年間の売上は1500万円となります。ここからコストを引いたものが整体院オーナーとして獲得できる年収になります。

整体院は道具を使わず施術するため、ランニングコストとして最も重要なものは家賃となります。仮に家賃が月に30万円のところで店舗を経営した場合、125万円から30万円引いた95万円が手元に残るため、年間では1140万円の年収を得ることができます。

逆に、1日に3人程度しかお客さんが来ないような場合、月に7.5万円しか手元に残らず、年収も90万円程度にしかなりません。

ただし、自宅を改装して営業する場合、上記の家賃はかかってこないため、売上をほとんどそのまま年収にすることもできます。その場合は、お客さんが3人しか来ない場合でも年収は450万円程度、1日に10人来る場合には1500万円程度の年収を獲得することができます。

それに対してフランチャイズチェーンに加盟した場合、一般的に3~5人の整体師を雇い整体院を経営し、客数も多くなりやすいため、月の売上の目安は300万円程度です。

フランチャイズチェーンのオーナーになる場合、300万円程度の売上であれば人件費等のコストを引くと月100万円ほど残るケースが多いため、年収では1店舗の経営で1000万円を超えることも可能です。

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