エステサロンを失敗せずに開業するために知っておくべき開業資金や収益シュミレーションを解説！

エステサロンの市場規模は横ばい

エステサロンの市場規模は、2000年をピークにして、その後10年間横ばいの状態が続いています。サロン数は減少傾向にあり、市場規模は全盛期の半分近くになっているのが現状です。

新型コロナウイルスの流行も相まって、サロン経営はさらに難化していますが、エステを一度受けてみたいと考えてる人は、多く存在します。

男性向けのエステ、美容関連サービスの拡大可能性

現在、男性の美容関連グッズに興味を持つ割合は増加傾向にあります。実際、男性美容マーケットは、10年で2倍近くまで成長しています。

メンズ専用のコスメなどを利用している男性が、今後はメンズエステにも興味を持つことが期待できるでしょう。

まだまだメンズエステは市場規模が小さいですが、今後さらなる飛躍が見込めます。

セルフエステの急拡大

現在、日本ではセルフエステが拡大傾向にあります。セルフエステが拡大している要因は、さまざまですが、エステティシャンの人材不足や新機器の導入などが主な理由として挙げられます。

消費者にとって、セルフエステを選択することで、予約の取りづらさや過剰なセールスを回避できるメリットが存在します。低価格で気軽に利用できるセルフエステは、今後も拡大していくでしょう。

様々な種類のエステサロン

世の中には、さまざまな種類のエステサロンが存在しています。主なエステサロンとして挙げられるのは、以下の3つです。

• 脱毛サロン

• マッサージ、矯正
  

• HIFU、EMSなどの機械を用いたエステ

それぞれのエステサロンについて、詳しく解説します。

脱毛サロン

脱毛サロンは「脱毛のための施術を受けるサロン」を指します。脱毛サロンでは、光脱毛を取り扱っているため、脱毛クリニックとは別物です。

脱毛クリニックのように医療脱毛を行うためには、開業するために医師や看護師が必要になります。

また、男性が脱毛するケースも増えてきているため、メンズ脱毛が流行しています。

マッサージ、矯正

ブライダルエステや体全体のエステ、小顔マッサージなどのエステを行うサロンも存在します。さまざまなマッサージ関係のエステが存在しますが、体の不調や悩みを解決するだけでなく、美の追求も目的にしている点は同じです。

癒しを目的にしているリラクゼーションサロンと、治療を目的にしているマッサージサロンはよく混同されますが、似て非なるものです。マッサージ師になるためには、国家資格が必要になります。

HIFU、EMSなどの機械を用いたエステ

機材を用いて施術するので、施術にムラが出ないことが特徴です。

また、安定したサービスを提供できるうえ、人材教育のコストなども下がるため、運営コストが比較的小さいメリットがあります。

最近では小顔マシン、美肌マシンなどがあるため、一般的なエステでも機材を配置して、お客自身が施術を行うセルフエステの形式なども流行しています。

エステサロンの開業の流れ

エステサロンの開業は以下の流れで行います。

1. エステサロンの種類・コンセプト、フランチャイズを決定

2. 物件、人材の発掘を行う
   

3. 機材や備品の準備や内外装の工事
   

4. 研修、開店
   

エステサロンの開業の流れについて、順番に紹介します。

１．エステサロンの種類・コンセプト、フランチャイズを決定

まず、エステサロンを開業するときは、コンセプトの明確化から始まります。サロン運営を成功に導くためには、どんなエステサロンを経営するのか、方針を決めておくことが重要です。

種類やコンセプトを考えるときは、自身の強みや掲げたい企業理念を参考にすることをおすすめします。

また、フランチャイズなどの開業方法もしっかり検討しておきましょう。

２．物件、人材の発掘を行う

エステサロンの種類やコンセプトを決定したら、物件や人材を探しましょう。

物件は、サロンを成功に導くためには重要な要素です。お気に入りの場所というだけで出店場所を決めると、損失につながる可能性があります。

売り上げが見込める場所なのかを周辺の競合店や人の流れを見て、確認しましょう。

また、エステサロン経営においては、起用する人材も大切です。実務経験だけでなく、一緒に働いていける人物なのか、しっかり見極めてください。

３．機材や備品の準備や内外装の工事

次に、機材や備品の準備と内外装の工事を行いましょう。エステで利用する機材だけでなく、以下のような細かい備品も必要になります。

• レジ

• スタッフが利用するマスク

• 制服

• 家具類

• お客様が利用するタオルやガウンなど

• 施術ベッド

機材や備品は予算を考慮して、適切なものを用意してください。

内外装を決定するときは、自身の好みだけでなく、色が与える印象やコンセプトを意識することをおすすめします。

４．研修、開店

上記の準備ができたら、研修をして、開店しましょう。研修で行うべきことは以下の通りです。

• マッサージ技術

• エステティシャンとしての基本的な知識

• 基礎的な接客マナー

エステサロンは基本的な接客だけでなく、技術も重要であるため、開店前の研修はきちんと行ってください。開店までにどんな知識が最低限必要なのか、リストアップしておくことがおすすめです。