キッチンカー(移動販売)のフランチャイズをはじめたい!人気な理由や失敗しないフランチャイズの選び方は?

キッチンカーでのフランチャイズをした方がよい人はどのような人でしょうか。また、キッチンカーでのフランチャイズを成功させるためには何が必要なのでしょうか。ここではそうした疑問にこたえるべく、キッチンカーのフランチャイズでの起業を成功に導くためのポイントを詳しく解説します。

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キッチンカー(移動販売)のフランチャイズ開業・経営のメリット

キッチンカーのフランチャイズ開業・経営を行うメリットはどのような点にあるのでしょうか。

ここではキッチンカーのメリットについて詳しく解説していきます。

日によって出店場所を変えられる

キッチンカーのフランチャイズ開業・経営することのメリットの1つ目は日によって出店場所を変えられるという点です。

店舗型の飲食店の場合、その店舗への需要は主にその店舗周辺にいる人たちに限定されてしまいます。

それに対して、キッチンカーの場合、イベントがあり、飲食店への需要が高まりそうな地域があれば、そこに移動して販売することができます。

このように、キッチンカーの営業では需要の多いところを選んで営業を行うことができるというメリットがあります。

ただし、地域を大きく変更する場合には自治体ごとに営業許可をもらう必要があることや、イベントに出店する場合にはイベントオーナーに許可をもらう必要があることには注意が必要です。

セントラルキッチンで仕込みを行っているため、営業や集客に集中できる

キッチンカーのフランチャイズに加盟して開業する場合、キッチンカーの中で仕込みや調理を行うのではなく、セントラルキッチン方式で既に出来上がったものを提供することになります。

そのため、キッチンカーで営業する場合には調理について頭を悩ましたり、調理で接客がおろそかになってしまうということを避け、営業や集客に集中することができます。

メニューやレシピが整備されていて、仕入れのサポートも

キッチンカーのフランチャイズに加盟して開業・経営する場合のメリットの3つ目は充実したサポートを受けられるという点です。

各フランチャイズでは既に出来上がったメニューやレシピが整備されているため、自らメニュー開発などを行う必要がありません。

また、材料の仕入れについてもセントラルキッチン方式を採用している場合にはそもそも不要であり、そうでない場合にも仕入れ先の紹介など仕入れのサポートを受けることもできます。

こうしたフランチャイズが既に整備しているシステムを利用できる点がキッチンカーのフランチャイズに加盟して営業することのメリットでもあります。

キッチンカー(移動販売)のフランチャイズ開業・経営のデメリット

キッチンカーのフランチャイズに加盟して開業・経営することには多くのメリットがあるのですが、当然デメリットもあります。

ここではそのキッチンカーのフランチャイズに加盟して開業・営業することのデメリットについて詳しく解説します。

営業地域が指定されており、自由に変更できない場合もある

キッチンカーのフランチャイズに加盟して開業することのデメリットの1つ目は営業地域が指定される場合があることです。

例えば、同じフランチャイズに加盟しているキッチンカーが同じ地域で営業していたり、同じイベントに出店してしまったりすると、その2つの店舗で同じお客さんを奪い合うことになってしまいます。

そうしたことを避けるために営業地域がある程度指定されており、営業地域を自由に変更できない場合もあります。

契約期間が決まっていて、場合によっては違約金も

キッチンカーのフランチャイズに加盟して開業することのデメリットの2つ目は撤退する場合に違約金がかかってしまう可能性があることです。

フランチャイズ本部によっては契約期間を3年などのように定めて、その期間内に契約を打ち切る場合には違約金を支払う必要が生じる場合があります。

日本フランチャイズチェーン協会によると、フランチャイズの契約において日本では5年程度の契約期間が設定されていることが多いです。

そのため、フランチャイズに加盟して開業する場合、事業が赤字だからと言ってすぐに撤退しようとすると赤字で資金がない上に違約金を支払わなければならなくなってしまう可能性があることには注意が必要です。

調理機器やメニューの指定があることが多い

キッチンカーのフランチャイズに加盟して開業する場合のデメリットの3つ目は調理機器やメニューの指定があることが多いことです。

フランチャイズチェーンの各店舗で味やメニューが異なっていると、フランチャイズチェーン全体でのブランドイメージをフランチャイズ本部は維持できなくなってしまいます。

そのため、フランチャイズ本部は味を一定にするために調理に使用する食材や調理機器、メニューについて指定する場合があります。

フランチャイズ本部が指定してくれるため、自ら考えなくてもよいというメリットがある反面、自由度が低下してしまうことにもなります。

キッチンカー(移動販売)のフランチャイズ選びで失敗しないためには?注意すべき点

キッチンカーのフランチャイズに加盟しての開業を成功に導くためには、まずは加盟するフランチャイズ選択を間違えないことが重要となります。

そのため、ここではキッチンカーのフランチャイズを選ぶ上で注意すべき点について詳しく解説していきます。

移動販売車のリース・レンタルの値段が高額すぎないか

一つ目のチェックポイントは移動販売車のリース・レンタルの値段が相場と比較して高すぎないかという点です。

キッチンカーのフランチャイズ本部の中にはキッチンカーをフランチャイズ本部からレンタルすることを条件にしているところもあります。

その場合、フランチャイズ本部は移動販売車のレンタル料金から利益を得ているビジネスモデルであり、それゆえにレンタル料金が相場よりも高額になっている可能性があります。

キッチンカーのレンタル料金が相場よりも高くなってしまえば、毎月のランニングコストを圧迫し、利益を出しにくい経営体質になってしまいます。

そのため、キッチンカーのフランチャイズに加盟する前に、いくつかのキッチンカーのレンタル業者を確認しておき、キッチンカーのレンタル料金の相場観を養っておくことをお勧めします。

営業地域の指定があるかどうか

二つ目のチェックポイントは営業地域の指定があるかどうかです。

同じフランチャイズに加盟しているキッチンカーが同一の地域で営業してしまうと、同じブランドのキッチンカー同士でお客さんを取り合ってしまうことになり、フランチャイズ全体での売上・利益向上に貢献しません。

そのため、フランチャイズ本部によってはフランチャイズに加盟するキッチンカーの営業地域を指定し、フランチャイズ内での競争の発生を避けようとすることがあります。

こうした営業地域の指定がある場合、近くにイベントがあり大きな需要を見込むことができるにもかかわらず出店できないということも起こりえます。

このように営業地域の指定がある場合には経営の自由度が低下することには注意が必要です。

本部のサポート内容が必要十分かどうか

三つ目のチェックポイントは本部のサポート内容が必要十分かどうかです。

フランチャイズに加盟したキッチンカーがフランチャイズ本部から受けられるサポートは様々です。

中にはブランド名の使用を認めるだけで経営上のアドバイスなどのその他のサポートを一切受けることができない場合もあれば、各種の申請のサポートまでしてくれるなど手厚いサポート体制を整えているところもあります。

一般的に、そうした手厚いサポート体制を整えているところはその分だけフランチャイズ本部がコストを負担していることも意味しているため、加盟店に課すロイヤリティも高くなる傾向があります。

そのため、特に未経験者はロイヤリティの高さだけを基準に加盟するフランチャイズを決めるのではなく、こうしたサポート体制の充実さにも注意をして加盟するフランチャイズを選ぶことをお勧めします。

キッチンカー(移動販売)業界に本格グルメが参入

ここまで話をしてきたようにキッチンカーでの営業には大きな魅力があり、特にコロナ禍ではその魅力に大きな注目が集まっています。

そのため、中には本格的なグルメを提供するキッチンカーも登場し始めています。

こうした本格的なグルメを提供するキッチンカーが増えることで、今後はキッチンカーにも手軽さだけでなく、味も求める増えてくる可能性があります。

そのため、ここではどのような店舗がキッチンカー業界に参入しているのかについて詳しく解説します。

銀座の有名イタリアン「Colpo della Strega」

まず紹介するのが食べログでも3.65と高評価を得ている銀座の隠れ家的な名店「Colpo della Strega」です。

「Colpo della Strega」はランチ時にキッチンカーで毎日場所を変えて営業をしています。

単価は700円から900円程度となっており、銀座の店舗でランチを食べることを考えれば、非常にリーズナブルな価格で本格的な味を楽しめる内容となっています。

本格叉焼窯を搭載したフードトラック「Porky & Ducky」

次に紹介するのが香港ではおなじみのチャーシューライスを専門に提供する「Porky & Ducky」です。

この「Porky & Ducky」では店主が香港の料理学校で修業しただけあり、口コミでの本場の香港の味という評判が立っています。

本格インドカレー専門店「プラススパイス」

最後に紹介するのが2つの店舗と4つのキッチンカーを展開し、複数の場所での営業を行っているインドカレー専門店「プラススパイス」です。

「プラススパイス」ではカジュアルかつ飽きの来ない本格的なカレーを提供しており、また川崎市の久地店をセントラルキッチンとして、キッチンカーではカレーを提供するだけという効率的な運営を行っています。

Twitterのフォロワーも3000人を超えており、多くの固定的なお客さんが付いていることもうかがえます。

キッチンカー(移動販売)のフランチャイズはリスクが少なく、未経験でも開業しやすい

キッチンカーのフランチャイズでの開業は店舗型よりも初期費用を抑えることができる点や、セントラルキッチン方式を採用することで調理工程を省くことができる点、場所を変更しながら営業することができる点など数多くのメリットがあります。

こうしたメリットは飲食店で働いた経験がなく、調理経験もないといった未経験者でも開業しやすいビジネスモデルにつながっています。

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