バーの開業・経営を目指す方必読。開業資金や必要な資格、失敗事例を紹介。

バー経営は原価率が低く、客単価が高いというメリットがありますが、滞在時間が長くピークタイムも短いというデメリットもあります。こうしたメリットとデメリットをうまく抑えながら、バーを開業していくために必要な知識や失敗事例を紹介します。

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バーの開業に必要な設備や内装、備品

バーの開業に必要な設備や備品は種類が数多くあります。ここではその一覧を示しておきますので、チェックリストとして活用してください。

バーの開業に必要な設備一覧

  1. 2槽シンク:食品衛生法で洗浄設備は2槽以上の規定があります。

  2. 調理道具

  3. 冷蔵庫

  4. 製氷機

  5. ドリンク用冷蔵庫

  6. アイスストッカー

  7. カウンターとテーブル

  8. 椅子

  9. ボトル棚

  10. 食器棚

  11. シェーカー

  12. グラス

  13. メジャーカップ

  14. バーブレンダー

  15. スクィーザー

  16. アイスピック

  17. バースプーン

  18. ミキシンググラス

バーは内装が大切!人気店をめぐって内装のイメージを固めよう

あのスターバックスが他のコーヒーチェーンと比較して高い人気を誇っている理由の1つは、単にコーヒーを味わう場所ではなく、家でも職場でもない第三の場所(サードプレイス)としてお客さんにくつろげる場所を提供していて、そのために内装にこだわっているからだと言われています。

バーに来る人たちも同様で、単にお酒を飲みたいだけではなく、良い雰囲気の中でお酒を飲みたいと思っている人たちが多くいます。そのよい雰囲気を作るためには内装にも力を入れる必要があります。

バーに来るお客さんがどのような雰囲気を好むのかを把握するために、人気のバーをいくつか実際に訪れてみて、自分のお店のイメージを予め把握しておくことをお勧めします。

コロナ禍でも人気!話題の最新バー業態を紹介

バーの経営では自分のスタイルを貫くことも重要ですが、トレンドを把握しておくことも重要です。ここではコロナ禍でも人気が出ている最新のバーを紹介します。

海外発祥のテイクアウトカクテル

コロナ禍において様々な飲食店がウーバーイーツなどを利用したテイクアウトのサービスを展開していますが、それはバーでも例外ではありません。

ロンドンやニューヨーク、香港などの海外のバーではコロナ禍での生き残りをかけて、カクテルのテイクアウトに力を入れ始めており、またそれが成功をもたらしています。

ワインバザールの調査によると、カクテルを全く飲まない人は日本国内では約60%もいますが、その一方で20代においてカクテルを全く飲まない人は30%程度となっています。

このように今は若い人にしか馴染みのないカクテルですが、逆に言えばカクテルに慣れ親しんだ人たちが今後は増えていくと考えることもできます。

そのため、潜在的な成長力があるカクテルのテイクアウトは日本でも将来性のあるサービスと言えます。

ただし、アルコール類のテイクアウトできるようにするためには国税庁に申請を行い、酒類小売業免許を得る必要があります。テイクアウトカクテルのサービスを提供する場合にはこの点に注意が必要となります。

全品完全ノンアルコールのバー「0%」

バーであるにもかかわらずアルコールを提供しない完全ノンアルコールのバーが日本でも六本木に誕生しました。

この完全ノンアルコールバー「0%」はお酒はあまり得意ではないもののお酒を酔うような感覚を楽しみたいという人をターゲットにしたバーです。

ニューヨークやロンドンではこうしたノンアルコール専門のバーが数多く存在しているようですが、日本国内では現時点では六本木の「0%」しかありません。

このようにバーだからお酒を提供しなければならないと考えるのではなく、柔軟にコンセプトを考えることによって他のバーとの差別化をすることも可能になります。

未経験でもバーの経営で成功するためのコツ!

バーの経営をしたことがないという人の中には何をすればよいのか全く分からないという方もいるかもしれません。そこで、ここではそうしたバーの経営をしたことがない人のためにバー経営で成功するために行っておいた方がよい経営のコツを紹介します。

SNSやグーグルマイビジネスを活用する

バーにお客さんを呼び込むためには、まずはお店の存在を知ってもらわなければなりません。そのために、SNSやグーグルマイビジネスを活用することも重要となります。

FacebookやTwitter、インスタグラムなど様々なSNSを使って情報発信することができます。こうしたSNSをうまく利用して自分のお店をアピールすることでより多くのお客さんを呼び込むことができるようになります。

また、グーグルマイビジネスに登録をすることも情報発信をする上で重要となります。

グーグルマイビジネスに登録をすることでグーグルマップ上に自分のお店の情報が表示されるようになります。そのため、例えば「近くにいいバーがないかな」というようにバーの情報を探しているお客さんに対して効果的に情報を伝えることができるようになります。

SNSとグーグルマイビジネスのいずれも無料で利用することができるため、こうしたツールを必ず活用することをお勧めします。

営業時間外は間借りで店舗を貸し出す

利益を高めるために営業時間外のお昼時などは他のお店に店舗を貸し出すという手も使えます。

バーはその性質上ランチの時間帯に営業はしません。そのため、店舗を借りて賃料を支払っているのにその店舗をうまく活用できていない時間帯が生じてしまうことになります。

この隙間時間を高い賃料や初期費用を支払う余裕はないけれど、飲食店を開きたいという人に利用してもらうことによって、店舗を活用できていなかった無駄な時間を利益を生む時間に変えることもできます。

ただし、物件を借りている場合、その物件の貸主との契約によっては間借りで店舗を貸し出すことが禁止されていることもあります。

その場合、所有者に黙って又貸しをしてしまうと、賃貸契約が解除されたり違約金を支払う必要が生じる可能性もあります。

そのため、間借りで店舗を貸し出すことを検討する場合は、その物件の所有者と交わした「賃貸借契約」の書面をよく確認した上で、物件の貸主に連絡をして承諾を得る必要があることには注意が必要です。

食べログ、ホットペッパーグルメ、Rettyなどのグルメサイトに登録しよう

この情報化社会では口コミが売上を大きく左右する要因となります。食べログやホットペッパーグルメ、Rettyなどのサイトに掲載されていない飲食店は美味しいかどうか分からないから入るのをやめておこうと考えるお客さんも数多くいます。

そうしたお客さんを逃さないようにするためにも、グルメサイトに登録をして情報発信をしていくことが重要となります。

成功しているフランチャイズで開業するという選択肢も

開業にあたっての商圏分析やバーのコンセプト作り、メニュー開発に自信がないや、開業後の経営に不安があるという場合には成功しているフランチャイズで開業するという選択肢もあります。

フランチャイズではこれまで数多くのバーの開業を支援したり、経営を行ってきた経験からそうした開業・経営のノウハウを数多く蓄えています。

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