ピザ店を開業したい!開業資金や開業に向けての準備を解説!

ピザ店の開業にあたって失敗しないためには、必要な資格や設備、それらを用意するための開業資金だけでなく、成功のためのノウハウなど様々なことを知っておく必要があります。ここではそうしたピザ店の開業を失敗させないために必要な知識について詳しく解説します。

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市場規模は約2800億円!今後も拡大が期待できるピザ業界

ピザ協議会の発表によると2020年度のピザ業界の市場規模は2829億円です。2020年は新型コロナウイルスの影響によって業務用市場が縮小したことから2019年度と比較して1.5%減となってしまいました。

しかしながら、ピザ業界の市場規模は2018年度・2019年度と2年連続で過去最高を記録しており、2020年度の市場規模も縮小したと言っても過去2番目に高い数値となっています。

このようにピザ業界は過去最高レベルの市場規模を維持しており、成長傾向にある今後が期待できる業界です。

ワンコインから2000円以上までターゲット層が幅広い

こうしたピザ業界の特徴としては500円程度のワインコインで食べられるピザから2000円以上の高級ピザまで幅広い顧客層をターゲットにできることが挙げられます。

そのため、出店を考えている地域に既に人気のあるピザ店が存在していたとしても他の価格帯で進出することにより直接的な可能となります。

ブランド力が必要で大手チェーンが強い業態

ピザ業界の中でも特にデリバリー市場においてはブランド力が強い業界であることも特徴です。

ピザのデリバリーとしはドミノピザや、ピザハット、ピザーラの3強を筆頭にナポリの窯など大手のチェーンが強い勢力を誇っています。

このようにピザ業界ではブランド力が大きな力を持つため、ピザ店を開業する場合にはフランチャイズに加盟することも一つの選択肢となります。

ピザ店の開業方法にはどんなものがあるか

ではそのピザ店を開業する場合にはどのような方法があるのでしょうか。一口にピザ店といっても以下の4つのタイプがあります。

  1. 実店舗型ピザ店

  2. テイクアウト専門店

  3. 移動販売

  4. ネットショップ

ここではそれぞれのタイプについて詳しく解説していきます。

デリバリー中心の実店舗型開業はリピート客が一番増えやすい

最も一般的なピザ店のタイプが実店舗型です。地域に密着し、各地域でのデリバリー需要や店舗での食事需要を狙います。

この実店舗型は地域に腰をどっしりと落ち着けて営業を行うため、リピート客を獲得しやすい業態です。ただし、逆に言えば、地域外のお客さんは利用せず、同じ地域のお客さんをターゲットにしているため、リピート客を獲得できなければ成功することは難しいとも言えます。

また、デリバリー中心の場合、ピザ業界の3強であるドミノピザ・ピザハット・ピザーラの3強とも戦うことになる可能性が高くなることも注意が必要です。

そのため、継続的に利用してもらうためにも独自性を出しつつも高いコストパフォーマンスが必要となります。

繁華街での食べ歩きフードとして!テイクアウト専門店で開業

次に紹介するピザ店のタイプはテイクアウト専門です。

繁華街に来た人たちをターゲットに、手軽な値段と食べやすい包装などを用意し、食べ歩き需要に対応します。

このタイプの場合、実店舗型とは異なり繁華街には様々な地域から人が訪れるため、必ずリピーターが多くなるというわけではありません。

そのため、目立つ場所に店舗を出したり、口コミで評判を集めるなどの工夫が重要となります。

移動販売からスタート!イベント出店で知名度アップを狙う

3つ目に紹介するのが移動販売です。

キッチンカーを用意し、イベントに出店をしたり、ビジネス街でのランチ需要を狙うピザ店のタイプとなります。

このキッチンカーでの出店は一般的に初期費用を抑えることができるのが特徴です。

そのため、開業費用を抑えたいがいずれは店舗型を開きたいという場合には移動販売からスタートをして実店舗での開業費用を集めつつ、知名度や評判を獲得していくことも一つの手です。

ネットショップで冷凍ピザを販売

最後に紹介するのがネットショップでの冷凍ピザの販売です。

冷凍されたピザをインターネットで販売し、家庭ではオーブンなどで焼いてもらうことで出来立てのアツアツを食べてもらうことができます。

また、このピザ店の場合、消費者向けの冷凍ピザの販売だけでなく、業務用として冷凍ピザを販売することもできます。

そのため、他のピザ店と競争するのではなく、他のピザ店をお客さんにすることができる可能性もあります。

また、ネットショップでの運営であるため、立地にこだわる必要がなく、安い家賃の物件で開業できるため、初期費用・ランニングコストともに抑えることができます。

ピザ店の開業の流れ(店舗型、テイクアウト専門店)

ではこうしたピザ店を開業する際にはどのような流れになるのでしょうか。

ピザ店の開業の流れは下記のとおりです。

  1. 物件選定

  2. フランチャイズへの加盟orレシピ・メニュー開発

  3. 機材選定・オペレーション構築

  4. 内外装工事

  5. 人材採用・育成

このピザ店の開業に必要な5つのプロセスについてそれぞれ詳しく解説していきます。

1.物件選定

ピザ店の開業する場合にまずやるべきことは物件の選定です。

店舗型でイートインスペースを設ける場合やテイクアウト専門店を開業する場合、お客さんが入りやすいことが重要となるため、駅前や大通り沿いなど人通りが多いことが重要となります。

2.フランチャイズに加盟するか、自社でレシピやメニューを開発

次に考えることはフランチャイズに加盟をするのかどうかです。

もしフランチャイズに加盟するのであれば、レシピやメニューだけでなく、機材選定やオペレーション構築についてもフランチャイズの支援を受けることができます。

その一方で、フランチャイズに加盟しないのであれば、自社でレシピやメニューを開発していく必要があります。

3.機材選定、オペレーション構築

次に行うのは機材の選定やオペレーション構築です。

フランチャイズに加盟した場合にはこのプロセスにおいてもフランチャイズ本部から使用する機材のアドバイスを受けることができます。また、オペレーション構築についてもこれまでフランチャイズ本部が蓄積してきたノウハウを利用することができるようになります。

それに対して、フランチャイズに加盟しない場合には機材選定やオペレーション構築についても自ら行わなければなりません。

ピザ店で働いた経験やピザ店を開業した経験がない場合にはこのオペレーション構築で開業して実際に人を動かしてみるまでは気が付かなかった問題が生じる可能性が高いので、注意が必要です。

4.内外装工事

次に行うのが内外装工事です。

フランチャイズに加盟している店舗はフランチャイズのブランドイメージを維持するためにも各店舗の内外装は統一されていることが多いです。そのため、フランチャイズに加盟した場合にはこの内外装のレイアウトもフランチャイズにある程度指定されることになります。

それに対して、フランチャイズ加盟しない場合にはこの内装・外装のレイアウトも自ら考える必要があります。

デリバリー中心で店舗にお客さんが来ることがないという場合には内外装にこだわる必要はありませんが、イートインスペースを用意する場合にはお店のコンセプトに合った内外装を施す必要があります。

5.人材採用、育成

最後に行うのが人材採用と育成です。

開業に向けてアルバイトなどを雇い、プロセスの3つ目「オペレーション構築」で考えたオペレーションをそのアルバイトたちが実践できるように教育を施していく必要があります。

その場合もフランチャイズに加盟した場合にはそのフランチャイズが蓄積したノウハウに基づいて教育マニュアルを利用できます。

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ピザ店の開業の流れ(移動販売、キッチンカー)

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