整体院の経営は簡単に儲かるのか?必要な開業資金・資格や想定のオーナーの年収を紹介!

整体院は資格が不要なため施術に必要な物さえ揃えることができれば開業でき、年収1000万円を目指すことができます。個人で整体院を経営する場合にはリスクと多忙という問題が生じますが、フランチャイズチェーンを利用する場合には知名度や経営ノウハウの提供によってそうした問題を回避することもできます。

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整体を一から経営する際に必要な開業資金

整体院を開業するために資金計画を開業前にしっかりと検討しておく必要があります。その際、開業後数か月は利益がでないことも考え、初期費用はもちろんのことランニングコストについてもしっかりと検討することが重要です。

初期費用は最低10万円程度から  

自宅で自ら施術をする整体院を開業する場合、上記の設備や物は10万円程度で揃えることができます。

それに対して、もし店舗を借りる場合には敷金・礼金以外に保証金が必要となってくることに注意が必要です。一般的に保証金は家賃の6か月から12か月分を求められます。つまり、家賃によって変動しますが店舗を借りて開業する場合、200万円から400万円程度の初期費用を用意する必要が生じます。

そのため、整体師として独立する場合に店舗を借りて開業するのはある程度のリスクを伴うことを覚悟しなければなりません。

また、フランチャイズチェーンに加盟する場合には、店舗の取得や内装工事、広告宣伝費などに400万円程度かかるとされています。

人件費などのランニングコストは190万円程度

整体院を経営する場合に必要になる主なランニングコストの項目は次の通りです。

  1. 人件費(雇う場合)

  2. 家賃

  3. 水道光熱費

  4. 消耗品費

  5. 広告宣伝費

そのため、自宅を改装して自分で施術を行うタイプの整体院を経営する場合、ランニングコストはほとんどかかりません。水道光熱費は売上の3%~4%、消耗品費は1%~2%程度が目安であるため、月に100万円の売上があったとしても水道光熱費が4万円、消耗品費が1万円程度の合計5万円しかランニングコストはかかりません。

また、広告宣伝費も開業当初は新規顧客を獲得するために必要となりますが、1人体制で整体院を経営する場合には大勢のお客さんが来店しても捌き切ることはできないため、安定的な固定客を掴むことの方が重要となり、固定客を掴むことができれば広告宣伝費をかける必要もなくなります。

このように個人で整体院を経営する場合にはランニングコストをそれほど心配する必要はありません。

それに対して、人を雇ったり、店舗を借りて整体院を経営する場合にはランニングコストを強く意識することが必要となります。

一般的に整体師の給料は月に30万円前後、新人の場合は15万円~20万円程度と言われています。そのため、例えば4人を雇って1人は休ませて施術は3人体制で運営していく場合には4人×30万円の120万円が毎月の給与として必要となります。

また、3人体制で運営する規模の店舗を借りると家賃も20万円~30万円程度かかるため、その金額も必要となります。

それに加えて、多くのお客さんを集める必要があるため、そのための広告宣伝費も月に20万円程度必要となってくるケースが多いとされています。

そのため、300万円規模の整体院では毎月190万円程度のランニングコストを覚悟しておく必要があります。

失敗したくない!整体を経営するには

整体師は年収1000万円を目指すこともできますが、その一方でお客さんが来ずに失敗してしまう可能性ももちろんあります。

では、どのようにすればその失敗を防ぐことができるでしょうか。ここではその失敗のリスクを低くさせるための方法を紹介します。

フランチャイズチェーンを経営することでノウハウや知名度を利用  

整体師として独立して開業する場合には前述したように数百万円程度の初期費用が必要となる場合や、月々の家賃といったランニングコストを負担する必要があり、リスクが伴います。

また、整体院を経営する場合、整体師としての技能に加えて経営の知識も必要となってきます。コストの管理や集客のためのマーケテイング、そもそもどこに店舗を出店するのかなど経営者として考えることは数多くあります。

こうした不慣れな経営の仕事を整体院の営業が終わった後に考える必要性があるため、個人で整体師として独立した場合、雇用されていた時よりも忙しくなる傾向にあります。

フランチャイズチェーンに加盟するメリットはこうしたリスクと手間を低下させることができるという点にあります。

フランチャイズチェーンを利用すれば、その各フランチャイズチェーンの知名度を利用して集客することができるため、お客さんが来ないというリスクを低下させることができます。また、各フランチャイズチェーンに蓄えられたマーケテイングや出店のノウハウも利用することができます。そのため独立時点で経営の知識を持っていない整体師でも安心して独立することができます。

まとめ  

整体院を個人で経営する場合には少ない予算で開業することができるというメリットはありますが、その一方でお客さんが来ないというリスクや経営のことを考える手間が増えて忙しくなるというデメリットもあります。

それに対してフランチャイズチェーンに加盟した場合には知名度を利用できることによるリスクの低下や経営ノウハウの提供があるというメリットがあるものの、開業費用が大きくなりやすいというデメリットもあります。

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