お好み焼きを始めるために必要な開業資金や準備は?失敗しないためのコツも伝授。

お好み焼き店の開業にあたって失敗しないためには、必要な資格や設備、それらを用意するための開業資金だけでなく、成功のためのノウハウなど様々なことを知っておく必要があります。ここではそうしたお好み焼き店の開業を失敗させないために必要な知識について詳しく解説します。

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お好み焼き屋はコロナで大打撃

コロナ禍では飲食店の9割が売上の減少を経験しているというアンケート結果もありますが、そうした大きな影響を受けたのはお好み焼き店も同様です。

とあるお好み焼きチェーンでは売上が9割減

関西で有名なお好み焼きチェーンの千房ではコロナ禍において旗艦店である道頓堀ビル店の2020年6月の売上高が前年比で9割減となり、コロナ禍の大きな影響を受けています。

このように大手のお好み焼きチェーンであってもコロナ禍において苦戦を強いられています。

新規開業だからこそ商品・サービスとコロナ対策で他店と差別化

こうした状況下において新規開業する場合、既存店とは異なり店舗コンセプトやレイアウトをコロナ対策を前提として設計できるという強みがあります。

コロナ以前に作られた店舗の場合、既に店舗レイアウトが出来上がっているため、コロナ対策はどうしてもアクリル板の設置など対処療法的にならざるを得ません。

それに対して、これから開業する場合にはお客さん同士の接触を避けられるように半個室を増やすなどコロナを前提としたサービスや店舗運営を考えることができます。

こうしたサービスやコロナ対策で他店と差別化を行うことで、安心して飲食ができるお好み焼き店として積極的にお客さんから選んでもらえる可能性が高くなります。

コロナ禍ではテイクアウト・デリバリーも重要

また、コロナ禍ではテイクアウト・デリバリーの重要性も高くなっています。

他人との接触を避けるために家で食べるという行為が増えているため、お店もその流れに対応する必要があるだけでなく、緊急事態宣言下においてもある一定の売上を確保するためにも、テイクアウト・デリバリーへの対応が重要となります。

そのため、お好み焼き店の開業に際しても、テイクアウト・デリバリー用のメニューや容器を用意しておくなど、テイクアウト・デリバリー対策を行うことがお好み焼き店の開業を成功させるために重要となります。

その際、uber eatsなどを利用して完成した商品を届けられるようにすることはもちろんですが、お好み焼きに必要な具材や生地を家に届けて自宅で焼いてもらうという昔ながらのデリバリーのスタイルも採用できるというメリットがお好み焼き店にはあります。

お好み焼き屋の開業の流れ

ここではお好み焼き屋の開業の流れを説明します。

大まかな開業の流れは次の通りです。

  1. コンセプト決め

  2. 物件決め

  3. 内外装工事

  4. 卸先の決定、レシピ・メニュー開発

  5. 必要人材の採用

それぞれについて以下では詳しく解説していきます。

コンセプト決め

まず決めなければならないのが開業するお好み焼き屋のコンセプトです。

高級路線にするのか、庶民派にするのかや、調理したものを提供するのか、お客さんに作ってもらうのかなどのコンセプトによって、適した物件や内外装、メニューなどが変わってきます。

そのため、全ての出発点としてしっかりとコンセプトを固めてから次のステップに移っていく必要があります。

物件決め

コンセプトが決定すれば次に決めるのが物件です。

物件を決める際には以下の4つのポイントがあります。

  1. 物件の広さ

  2. 物件の家賃

  3. 視認性

  4. 人通り

一般的に、お好み焼き屋の広さは最低10坪あれば十分だと言われています。

そのため、10坪以上の物件を中心に探してみることをお勧めします。

また、家賃は一度決めるとなかなか削減することができない固定費として継続的に必要となってくるコストであるので、慎重に決める必要があります。

売上の予測など経営のシミュレーションをしっかりと行いつつ、その家賃負担が重くなりすぎないかを検討する必要があります。

視認性が高く、人目に付きやすい立地に出店することができれば、お店の存在自体が広告となり、広告費を削減することができます。

また、人通りは人通りの多さはもちろん重要ですが、そこに歩いている人のタイプについても注意を払う必要があります。

コンセプトを固めた際に決定したターゲット層がお店周辺に多くいるのかどうかが重要となるため、どのような人が物件の周辺にいるのかもチェックすることをお勧めします。

内外装工事

物件が決まれば、内装や外装の工事に取り掛かる必要があります。

内装ではコンセプトに合った雰囲気を作り上げることを意識することはもちろん、従業員の動線や調理の動線を考えて、作業効率を高められるようなキッチンの広さや配置、客席の数やその配置を考えていく必要があります。

また、コロナ禍において衛生面を気にする人が増えてきているため、お客さん同士の接触を避けるような工夫を施すことも考える必要があります。

外装では目立つ看板を設置することでそれが広告の役割を果たします。ただし、視認性が重要であるため、看板の素材自体にはそれほどこだわる必要がありません。

卸先の決定、レシピ・メニュー開発

内装や外装が決まれば、食材を仕入れる卸を決定したり、レシピ・メニュー開発を行う必要があります。

レシピ・メニュー開発については客単価の向上のためにお好み焼きだけでなく、鉄板焼きのメニューや酒類にもある程度力を入れていく必要があります。

もし、そうしたメニュー開発に自信がない場合には、お好み焼き用のソースでおなじみのオタフクソース株式会社が開業予定者向けに実技も含めた研修を行っていますので、その研修に参加することをお勧めします。

必要人材の採用

最後に行うのが必要な人材の採用です。

飲食店でのクレームの多くが調理スピードに関するものであるため、人件費を削減するために従業員の数を減らしてしまうとクレームにつながり、お店の評判にかかわってきてしまいます。

そのため、店舗の大きさに合わせて適切な人数を配置することを考える必要があります。

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お好み焼き屋の開業に必要なものと開業資金一覧

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