フランチャイズとは？意味や直営店やのれん分けとの違いや契約内容をわかりやすく解説。

フランチャイズとは？

よくコンビニのフランチャイズなどの言葉を聞きますが、そもそもフランチャイズとは何なのでしょうか。

ここではそうした疑問にこたえるべく、フランチャイズの特徴について詳しく解説していきます。

ブランドやノウハウ使用の対価として加盟金やロイヤリティを支払うこと

フランチャイズに加盟した場合、その加盟したフランチャイズのブランドを使用することができるようになったり、フランチャイズ本部の社員からこれまでの出店・営業経験をもとに蓄えられた経営ノウハウ提供してもらえるようになります。

その一方で、フランチャイズ本部はそうしたブランドやノウハウを提供する対価として、加盟金やロイヤリティを得ることで利益を出しています。

飲食事業などで広く取り入れられている

世の中には会社に勤務して働くのではなく、独立して自分自身がオーナーとして働きたいというニーズを持っている人や自分のスキルを活かして稼ぐために独立・開業したいというニーズを持っている人が数多くいます。

その一方で、そうした人たちは会社を作って開業をした経験がないため、開業をどのようにすればよいのかや、開業後の経営をどのようにすればよいのかが分からないため、開業に踏み切れないという場合もあります。

そうした人たちにブランド力や経営ノウハウを提供することでフランチャイズは開業の後押しをしてくれる存在ともいえます。

そのため、こうしたフランチャイズの仕組みは飲食をはじめとしてサービス業、小売業など広い業種で取り入れられています。

一般的なフランチャイズの仕組みや契約内容

では、フランチャイズ本部はどのようにして利益を出しているのでしょうか。ここでは一般的なフランチャイズのビジネスモデルや契約内容について詳しく解説していきます。

フランチャイズ本部の主な利益は加盟金とロイヤリティと卸部分での利益の上乗せ

フランチャイズ本部の主な収益源は下記の3つです。

1. 加盟金

2. ロイヤリティ

3. 卸での利益上乗せ

フランチャイズに加盟する際には多くの場合100万円や200万円といった入会料のような形で加盟金を支払う必要があります。これがフランチャイズ本部の収益源の1つとなります。

また、フランチャイズに加盟した場合、売上高に対する一定の割合をフランチャイズ本部に納める必要が生じます。これを一般的にロイヤリティと言います。このロイヤリティ収入は加盟金と異なりフランチャイズに加盟している限り支払われるものであるため、このロイヤリティ収入が多いとフランチャイズ本部としては経営が安定しやすくなります。

フランチャイズ本部の収益源の3つ目が卸での利益上乗せです。

フランチャイズに加盟した場合、しばしばそのフランチャイズから原材料や商品を仕入れる必要が生じます。その際に、通常の卸売りから仕入れた場合よりも高値が設定されていることも多くあり、その差額分がいわばフランチャイズ本部の利益となります。

このようにフランチャイズ本部はブランドやノウハウを提供する代わりに、フランチャイズ加盟時には加盟金を徴収し、加盟後には継続的にロイヤリティと卸としての利益上乗せによって利益を出していくというビジネスモデルとなっています。

契約期間は3~5年で途中解約は違約金がかかる

一般的にこのフランチャイズ契約は3～5年程度の契約期間が設けられていることが多いです。

なぜなら、フランチャイズに加盟してそのフランチャイズに蓄えられた経営ノウハウを得たのちにすぐにフランチャイズを脱退されてしまうと、ロイヤリティと卸での利益上乗せでブランドやノウハウの対価を少しずつ得ていくというフランチャイズ本部のビジネスモデルが崩れてしまうからです。

そのため、短期での途中解約には違約金を設定していることもしばしばあります。

競業避止などの制限が厳しいフランチャイズも存在

また、契約期間の設定と同様の理由で競業避止などの制限を設けているフランチャイズもあります。

フランチャイズに加盟して経営ノウハウを獲得したらすぐにフランチャイズを脱退して、自ら同じ業種の店舗を開業するという行為が行われてしまうと、フランチャイズ本部としては経営ノウハウを盗まれて、強力なライバルを生み出してしまっただけということになりかねません。

そのため、競業避止としてフランチャイズから脱退後に同じ業種・業態での出店に制限を書けているフランチャイズも存在しています。