たこ焼き屋は低資金で開業可能。たこ焼き屋の開業・経営で失敗しない方法とは。

たこ焼き屋は小規模で開業できるビジネスで、工夫次第で開店資金を抑えて開業できます。また他の飲食店と比べてメニュー数や取扱食材が少ないことから、利益を上げやすいという特徴があります。そんなたこ焼き屋の開業で失敗しないために、開業時に準備する費用や必要なものについて解説します。

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低資金で開業できるたこ焼き屋は開業におすすめ

飲食店の開業を考える時、どうしても問題になるのが開店資金です。飲食店では厨房設備や飲食スペースを用意する必要があり、開店資金が膨らんでしまう傾向があります。

飲食店を開業したいけど、「資金調達に不安がある」「できるだけ借入を増やしたくない」とお考えの方におすすめなのが「たこ焼き屋」です。

たこ焼き屋は工夫次第で開店資金を少なくでき、オーナー1人でも運営できる飲食店です。ここでは「たこ焼き屋」が低資金で開業できる秘密を紹介します。

店舗の形態を選ばない&小さな店舗面積で営業可能

たこ焼き屋はテイクアウト主体の販売が行えるため、様々な店舗形態で営業できます。テイクアウト専門にもできますし、椅子のみやテーブルのみのイートインスペース展開も可能です。

また広い調理スペースを必要としないため数坪の小さい店舗面積でも営業できますし、屋台での販売も可能です。店舗面積に合わせた様々な営業形態が選べるため、条件に合った物件を見つけやすいという利点があります。

1人で営業でき、人件費を抑えることが可能

たこ焼き屋は仕込み、調理、販売にかかる手間が少ないことから、販売数量によっては1人で営業できます。開業当初の人件費を抑えられるため比較的早く利益を確保できるというメリットがあり、利益状況を考慮しながらスタッフ採用できるため適正な人件費比率がキープしやすくなっています。

たこ焼き屋の業態は店舗型か屋台型、宅配専門の3種類

たこ焼き屋はテイクアウトに適した飲食業です。立地、客層、物件、資金に応じた多様な販売スタイルを選択できます。ここでは「店舗型」「屋台型」「宅配専門」という代表的な3種類の業態について解説します。

イートイン・テイクアウト両方対応可能。店舗型のメリットは経営の柔軟さ

「店舗型」たこ焼き屋はイートインとテイクアウト両方のお客様を取り込めるというメリットがあります。

通常の飲食業態ではイートインとテイクアウトを両立させるのはとても困難です。その理由はイートインとテイクアウトでは容器など提供する形態が異なるため、資材や調理方法を複数パターン用意する必要があります。そのためオペレーションが複雑になり人件費などの問題が発せしてしまいます。

しかし、たこ焼き屋ではテイクアウト主体の販売が根付いているため、包材や調理方法を統一したままでの販売が可能です。立食のみにしてイートインスペースへの投資を抑えることもでき、立地状況に応じて販売形態を選択できます。

またデリバリーサービスを利用すれば、設備投資をほとんどかけることなく簡単に「宅配販売」にも対応できます。

コロナなど予期しない経営環境の変化はいつ起きるか分かりません。そのような状況下でも柔軟に販売スタイルを変えていけることが「店舗型」の大きな魅力です。

テイクアウト専門の屋台型のメリットは立地選びの柔軟さ

「屋台型」たこ焼き屋は販売立地を柔軟に変えられます。たこ焼きは屋台の人気商品であるため、お店としての認知度が低くても「たこ焼き」という商品でお客様に強くアピールできます。

特に商業施設や祭りなどのイベントではニーズが高く、人通りの多い立地に出店できる可能性が高くなります。季節や時間帯を考慮した営業ができれば、非常に高い売上も期待できます。

また、店舗型と比較すると初期投資が低く賃料などの固定費も大きく抑えられるため黒字になりやすいとともに、優良立地を確保できれば大きな収益を上げられます。

宅配専門のメリットはテナント代や内外装費を抑えられること

コロナ禍による宅配需要の高まりを受けて、「宅配専門」のたこ焼き屋が登場しています。「屋台型」は立地の人通りによって売上が左右されるため、天候やコロナのような外的要因の影響を大きく受けてしまいます。

しかし「宅配専門」であればその影響を小さくするとともに、販売商圏を大きく広げられます。現在はデリバリーサービスの環境がかなり整備されているので、知名度を獲得できればかなりの売上が期待できます。

そして「宅配専門」の大きなメリットが、経費を大きく抑えられることです。人通りが少ない立地でも売上に影響がないため、商業施設や商業立地に出店する必要がありません。初期投資や固定費が少ない経営ができることで、売上が大きく伸びなくても採算ベースに乗せることが可能です。

たこ焼き屋の開業資金・初期費用一覧

他の飲食店と比べると開業資金が少ないたこ焼き屋ですが、販売業態によって必要な資金は大きく異なります。「店舗型」「屋台型」「宅配専門」の3つに分けて開業資金と初期費用を解説します。

店舗型のたこ焼き屋の初期費用は313万円~

敷地面積が8坪程度、イートイン併用の独立開業店舗をモデルケースとした開業資金の例です。

□物件取得費 160万円
 ・坪単価2万円×8坪 月額家賃 16万円
 ・保証金10カ月分

□内装工事費 50~150万円
 ・給排気工事、デザインなど

□厨房設備費 50~100万円
 ・冷凍冷蔵庫、たこ焼き機
 ・調理道具

□什器、備品、消耗品費 30~50万円

□資格取得費 3~6万円

□広告宣伝費 20~40万円

初期費用合計 313~506万円

屋台型のたこ焼き屋の初期費用は83万円~

屋台型店舗をモデルケースとした開業資金の例です。

□屋台設備 30~250万円
 ・キッチンカーまたは屋台設備

□厨房設備費 30~50万円
 ・冷凍冷蔵庫、たこ焼き機
 ・調理道具

□什器、備品、消耗品費 30~50万円

□資格取得費 3~6万円

初期費用合計 93~356万円

宅配専門店のたこ焼き屋の初期費用は178万円~

敷地面積が4坪程度、宅配専門の独立開業店舗をモデルケースとした開業資金の例です。

□物件取得費 60万円
 ・坪単価1.5万円×4坪 月額家賃 6万円
 ・保証金10カ月分

□内装工事費 20~50万円
 ・給排気工事、デザインなど

□宅配用車 15~150万円
 ・バイク、自転車(3台想定)

□厨房設備費 50~100万円
 ・冷凍冷蔵庫、たこ焼き機
 ・調理道具

□備品、消耗品費 10~30万円

□資格取得費 3~6万円

□広告宣伝費 20~40万円

初期費用合計 178~436万円

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