たこ焼き屋は低資金で開業可能。たこ焼き屋の開業・経営で失敗しない方法とは。

たこ焼き屋は小規模で開業できるビジネスで、工夫次第で開店資金を抑えて開業できます。また他の飲食店と比べてメニュー数や取扱食材が少ないことから、利益を上げやすいという特徴があります。そんなたこ焼き屋の開業で失敗しないために、開業時に準備する費用や必要なものについて解説します。

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たこ焼き屋の開業に必要な設備・道具一覧

たこ焼き屋は比較的少ない設備で開業できる飲食店です。しかし設備・道具の中には売上に直接影響するものもあります。それぞれの特徴を理解して、自分の店に適した設備・道具を選びましょう。

共通で必要な設備・道具は厨房設備と調理機器

販売スタイルに関わらず、たこ焼き屋で必要になるのが厨房設備と調理機器です。

□たこ焼き機
たこ焼き機には大きく分けて2種類あります。それが「鉄製」と「銅板」です。

「銅板」の特徴は「熱伝導がいいこと」と「頑丈なこと」です。
熱伝導が良いと調理時間が短くて済むため、多くのたこ焼きを調理できます。ピーク時にお客様を待たせる時間が減るため、より多くの販売が期待できます。
また調理器具が頑丈なため、寿命による買い替えの必要はほとんどありません。

「鉄製」の特徴は「調理しやすいこと」と「価格が安いこと」です。銅板はたこ焼きが早く焼けるため、火加減や回転などに高い調理技術が求められますが、鉄製はじっくりと焼けるため技術が未熟な人でも失敗を少なくできます。
また価格が安いことからイベントなど期間限定の営業であれば設備投資を抑えられます。

そのほかの調理機器は以下のものになります。

□冷凍冷蔵庫
□ガス台
□計量器
□粉次
□ソースポット
□計量カップ
□粉スコップ
□柄杓
□ざる
□ボウル
□タッパ
□油引き
□たこ焼きピン
□ハケ
□泡立て器
□チャッカマン
□マヨネーズ、ソース入れ
□調味缶
□包材
□消耗品(手袋、キッチンペーパーなど)
□衛生用品(アルコール消毒、清掃用具など)

店舗型の店舗には、内外装や換気設備が必要。イートインをする場合は客席の用意も。

□内外装
店舗型たこ焼き屋には内外装が必要です。商品や店舗イメージをお客様にうまく訴求することで売上アップにつながります。
テイクアウト販売口はオペレーションしやすいように設計しましょう。

□換気設備
店内に煙がたまるのを防ぐため、排気ダクトが必要となります。

□水回り(水道、シンクなど)

□卓上用品(メニュー立て、調味料入れなど)
□レジ周り(POS、通信設備など)
□事務用品(PC、電話、清掃道具など)

(イートイン併設の場合)
□カウンター
□テーブル
□椅子
□照明

屋台型の店舗には、移動販売のキッチンカーや屋台が必要

□キッチンカー
新車の場合 1台あたり250~350万円
改造の場合 1台あたり50~150万円

□屋台(リアカー式やテント式)
□寸胴

宅配専門の店舗には宅配用のバイクや自転車が必須

□宅配用バイク、自転車
バイク新車の場合 1台あたり50万円程度

□内外装
店舗型より簡素なもので済みます。

□換気設備
排気ダクトなど

□水回り(水道、シンクなど)
□レジ周り(POS、通信設備など)
□事務用品(PC、電話、清掃道具など)

たこ焼き屋の開業に必要な資格一覧

たこ焼き屋の開業に必要な資格は「食品衛生責任者」です。「食品衛生責任者」の資格を取得できたら「飲食店営業許可書」を申請します。

食品衛生責任者

「食品衛生責任者」資格は飲食店を開業するためには必ず取得しなければならない資格です。

「食品衛生責任者」とは食品の衛生を保ち、食中毒などの発生を防止する責任者です。飲食店1店舗に最低1人は必要です。

各都道府県の食品衛生協会において食品衛生学、公衆衛生学、食品衛生法を受講すれば1日で取得できます。

飲食店営業許可書

「飲食店営業許可書」は管轄の保健所へ申請します。

申請に必要な書類等が保健所によって変わる場合があるので、お店の工事着工前に保健所窓口に相談しましょう。

事前相談をふまえて申請すると、保健所により書類審査と立ち入り調査が行われます。そこで問題がなければ、「飲食店営業許可書」が交付されます。

たこ焼き屋の開業必要な人数

たこ焼き屋は調理手順が少ないとともに出来上がるまでの焼き時間があるため、調理作業と販売業務を兼務できるという特徴があります。この特徴を活かせば、少人数での営業も十分可能です。

テイクアウト専門(店舗型・屋台型)なら1人で対応可能

テイクアウト専門であれば、基本的にはすべての業務を1人で対応できます。「オープン前に仕込みを終わらせる」「休憩時間は一時閉店する」などの対応で大きな問題なく営業できます。

ただし、調理できるたこ焼きの限界が決まってしまうため、お客様が多数来店された場合は販売機会を逃す可能性があります。多くの来店が想定されるのであれば、サポートする人員を確保しておきましょう。

イートイン兼業の場合は1〜2人で対応可能

店舗型イートイン兼業の場合は、イートインの客数によって左右されます。少人数のイートインであれば1人でも対応できますが、客数が増えると調理との兼務がとても難しくなります。

接客や清掃などの業務が増えると、1人オペレーションでは調理できるたこ焼きの数がどうしても減ってしまいます。できれば調理担当と販売接客対応の2人を想定しておく方が良いでしょう。

宅配を行う場合は、2人以上で対応可能

宅配専門の場合は、受注調理担当と配達担当の2人を配置すれば営業は可能です。ただし、大切なポイントは配達担当の人数が売上に直結することです。

たこ焼きは商品の性質上、調理後時間が経つとおいしさが低下することがあります。配達担当人数が少ないと注文が集中した場合、お客様から不満が出たり注文を断るなどのケースが起きるかもしれません。売上を逃さないためにも、時間帯によって増員対応を考えておきましょう。

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