アイスクリーム屋をフランチャイズで開業する際に知っておくべき開業資金、メリット・デメリットをご紹介。

アイスクリーム屋をフランチャイズで開業するメリット  

では、数ある飲食店の種類の中でもアイスクリーム屋をフランチャイズで開業するメリットはどんなものがあるのでしょうか。

ここではアイスクリーム屋をフランチャイズで開業するメリットとして2つを紹介します。

流行に沿った商品力のある商品を販売できる

1つは流行に沿った商品力のある商品を販売することができるという点です。

個人でアイスクリーム屋を開業する場合、自分一人で日中はアイスクリームを販売し、営業時間が終われば後片付けや売上の計算、帳簿への記入、翌日の準備などを行わなければなりません。

それに加えてお客さんのニーズに沿ったアイスクリームの新商品を開発しようとするとかなりハードなスケジュールで仕事をこなさなければならなくなってしまいます。

それに対して、アイスクリーム屋のフランチャイズに加盟した場合、基本的にはアイスクリームの開発はFC本部が行ってくれます。

また、サーティワンアイスクリームはしばしばポケモンなどとコラボしているようにFCによっては強力なキャンペーンも行ってくれたりします。

このようにフランチャイズに加盟してアイスクリーム屋を開業することで、お客さんのニーズの移り変わりに対応しやすくなり、それゆえに高い商品力を持ったアイスクリームを提供しやすくなるというメリットがあります。

簡素なオペレーションで運営できる

アイスクリームの提供は基本的に冷凍庫に保管されているアイスクリームをカップやコーンに盛り付けるだけです。

そのため、オペレーションを簡素化することが容易で、それゆえに少人数で店舗を回したり、従業員の教育も簡単に行えます。

このようにアイスクリーム屋の経営はオペレーションが簡素化されるというメリットがあります。

アイスクリーム屋をフランチャイズで開業するデメリット

アイスクリーム屋の開業には大きなメリットがあることを説明しましたが、何事にもメリットがあればデメリットもあるのが常です。

そこで、ここではアイスクリーム屋をフランチャイズで開業する際のデメリットについて詳しく解説していきます。

仕入れ業者・メニューを自由に選ぶことができない  

アイスクリーム屋をフランチャイズで開業した場合、仕入れ業者やメニューを自由に選ぶことができないというデメリットがあります。

フランチャイズは各店舗で同じような商品を扱い、同じような味を提供することでブランドイメージを保っています。

そしてどの店舗でも同じ味を実現するために、材料を指定したり、そもそもアイスクリーム自体をFC本部から仕入れる必要があるなど、アイスクリームの仕入れ業者が指定される可能性があります。

それによって、ロイヤリティが少なかったとしても材料の仕入れコストが上がったり、自身が経営する地域では不人気のメニューも残し続けなければならないなどの問題が生じる可能性があります。

経営の自由度が少なく、冬季の戦略も含めて本部に従う必要があるケースも  

アイスクリーム屋をフランチャイズで開業した場合には経営の自由度が低下するというデメリットもあります。

アイスクリーム屋は商品が数多く売れ、冬は売上が低下するというように季節変動の大きいビジネスモデルです。

そのため、売上が低下する冬にアイスクリーム以外の商品を扱うことで冬場の売上低下を補おうとしても、FC本部の戦略に従う必要が生じ、実際には実行に移すことができないということが起こりえます。

このようにFC本部の指示に従う必要が生じるため、経営の自由度が少なくなってしまうというデメリットがアイスクリームのフランチャイズ加盟には存在しています。

アイスクリーム屋のフランチャイズ開業で失敗しないためのコツ  

では、こうしたデメリットを上手く抑えながらアイスクリームを開業することで失敗を避けるためにはどうしたらよいでしょうか。

ここではアイスクリーム屋の開業における失敗を避けるためにコツを詳しく解説していきます。

ファミリー層が多い地域に出店する

失敗を避けるコツの1つはファミリー層が多い地域に出店することです。

総務省の「家計調査」によれば、アイスクリームやシャーベットへの支出が多いのは30代・40代です。

こうした子育て世代のアイスクリームへの支出が多いというデータが存在しているため、多くの需要を見込むことができるファミリー層が多い地域を出店場所として選ぶことで失敗を避けやすくなります。

冬季も安定して販売できるような商品力の強いFCを選ぶ

2つ目の失敗を避けるコツは冬季でも安定して販売できるような商品力の強いFCを選ぶことです。

アイスクリームは夏場は売上が上がりますが、冬場にかけて売上が低下していきます。日本アイスクリーム協会の統計資料によれば、消費者のアイスクリームへの支出額は1月ごろの冬の時期は、夏真っ盛りの8月と比較して1/3程度しかありません。

そのため、冬季には固定費の負担が非常に重くなってしまいます。

この文字通り冬の時代を乗り越えるためにも冬季でも安定して売上を得られるような商品を販売しているFCを選ぶことで固定費の負担を軽減させ、失敗を避けやすくなります。

イートインスペースを最小にしテイクアウトメインで販売

失敗を避けるための最後のコツはテイクアウトメインで販売をしていくことです。

イートインスペースを設けた場合、どうしても店舗面積が大きくなり、家賃やメンテナンス費用、人件費といったコストがより多くかかってきてしまいます。

それに対して、テイクアウトメインの場合は店舗面積を小さくすることができ、ランニングコストを抑えることができます。

そのため、失敗のリスクを低下させるためにテイクアウトメインでアイスクリーム屋を開業するというのは一つの手でもあります。